着付け小物 -止金具-
日本舞踊の師匠に教えて貰いました。
なんでも師匠のお母さまに教えてもらったそうなので、何十年も前からあるもののようです。
普通、お太鼓を結ぶ場合、後ろで帯を結びますよね。
この止金具を使えば、結ぶ必要はないのです!
結ばないので、
・後ろで結ぶという苦労をしなくていい
・帯が痛まない!
・帯枕が落ちてこない!
・お太鼓のサイズが決めやすい!
と、いいことづくめです。
そのいいことづくめの止金具とは…
あづま姿株式会社の「止金具」です。
この止金具を帯の横から間に差し込んで、真後ろまでずらします。
パチンと止めたら、帯を締めるのを忘れないようにしてくださいね。
(私はよく忘れます…)
止金具が真後ろにあることを確認したら、帯枕を乗せます。
上に帯枕を受ける場所があるので、キチンと乗せると落ちて来ません。
最後にお太鼓を作る際は止金具の下辺りで帯を折ります。
なので、毎回同じ大きさのお太鼓を作ることが出来るのです。
この止金具を使い始める前は、帯を締めるのが苦手でした。
後ろ手で帯を結んで締めるというのが非常にしんどいのです。
これを使い始めてから、疲れなくなりました(笑)
ありがとう、あづま姿さん!
ただ、少し気を付けないといけないことが。
この止金具が真後ろではなかったり、斜めになっていたりすると、お太鼓の形まで崩れることがあります。
なので、止金具が真後ろにあるか、まっすぐになっているか、を必ず確認してから次の工程に進んでください。
また、お太鼓の大きさを帯止めの大きさより小さくしてしまうと、止金具の先の形が浮き出てしまうことがあります。
なので、お太鼓を作る時は帯止めより小さくならないように、気を付けてください。
どちらも私がよくやる失敗例です(笑)
実例
最近はずっとこの止金具を使っています。
実際に使った時のお太鼓の形はこんな感じです。
こうして並べて見てみると、結構同じ大きさのお太鼓が作れている気がします。
ちょっと練習が必要ですが、慣れるともう手放せなくなりますよ。
というわけで、この止金具は本当にお勧めです。
表に見えるものではないので、柄にこだわる理由はありませんが、何種類かあるので、お好きなものを選んでみてください。
使い方はメーカーのサイトを参考にしてください。
簡単ですよ。
ついでに、この帯枕もお勧めです。
私はこの帯枕じゃないと、上手にお太鼓が作れないのです。