江戸小紋とは
江戸小紋は略礼装、すなわちフォーマル寄りの着物です。
ただし、紋が無い場合はカジュアルな着物に分類されます。
既婚でも未婚でも着用OKです。
江戸小紋は一色で、地紋が入ります。
江戸時代、倹約が求められていた時代に生まれました。
一見、無地に見えて実は地紋が入っている、という密かなオシャレを楽しんでいたそうです。
紋を入れれば略礼装なので、使い勝手は抜群です。
紋を入れなければカジュアルな小紋として着ることが出来ます。
着物自体に柄が無いので、ちょっと派手な帯でもスッキリと合わせられます。
レンタルもありますよ。
江戸小紋の柄についてですが、種類はたくさんあります。
代表的なものをちょっとご紹介します。
・鮫文様:鮫肌のように細かい文様を半円状に並べた文様です
・行儀:斜め45度に点が入り、斜めのチェックのように見える文様です
・通し:縦横に点が入り、チェックのように見える文様です
・霰(あられ):大小の白の水玉をちりばめたかわいい文様です
・万筋(まんすじ):細かい縞文様です
私は鮫小紋(鮫文様の着物)を持っています。帯で遊べるのでとても重宝しています。
シーン
紋付きの江戸小紋の場合、
結婚式、披露宴に出席者として出席する際に相応しい着物です。
入学式や卒業式、授賞式などの式典、パーティーなど、お祝いの場にも合います。
また、お宮参りや七五三など、子供のお祝いにも着用しても良いそうです。
さらに、観劇やお食事会、お出掛けにも使えます。
紋が付いていない場合、普段のお出掛けなどカジュアルな場に合います。
コーディネート
着物は格を合わせて着用することが多いです。
現代では絶対に格を合わせなくてはならない、ということはありません。
しかし、基本を知っておけばアレンジもしやすいです。
長襦袢
着物と色の合うものを着用します。
正絹ではなく、化繊の物でも大丈夫です。
ただ、袖の長さが合っていた方が良いです。
帯
袋帯、名古屋帯(格が合う場合)を合わせます。
名古屋帯でも合わせられますが、金銀が入ったものの方が合います。
袋帯は幅が約30㎝で、長さが4m20㎝で、袋状に織った帯のことを言います。
金糸や銀糸などがあしらわれた豪華な帯です。
名古屋帯は幅が約30㎝で、長さは約3m60㎝と袋帯より短いです。
江戸小紋の地色に合わせて、帯の色を合わせてください。
白や銀、黒など定番の色ならコーディネートしやすいと思います。
帯揚げ
一部に絞りが入ったもの、または綸子のものを合わせます。
金糸で刺繍が施された豪華なものもあります。
紋が付いていない場合は金銀の入っていないものでも合います。
帯締め
平打ちのものを合わせます。
金糸や銀糸が入っているものも豪華でよく合います。
紋が付いていない場合は金銀の入っていないものでも合います。
バッグ
エナメルや佐賀錦、またはビーズがあしらわれたバッグを合わせます。
金糸や銀糸が入った豪華で、小ぶりなものがよく合います。
紋が付いていない場合はカジュアル用のバッグでも大丈夫です。
草履
台はエナメルで、鼻緒は佐賀錦のような豪華なものを合わせます。
かかとは5㎝以上の高い方ものを選んでください。
フォーマルな装いにはかかとの高い草履を合わせます。
紋が付いていない場合はカジュアルな草履でも大丈夫です。
でも、かかとはある程度あった方がきちんと感が出てお勧めです。
羽織/コート
江戸小紋は羽織でもコートでも着られます。
羽織の場合、紋付きまたは絵羽調(縫い目を超えて柄が描かれているもの)のものを合わせます。
コートの場合は無地か、絵羽調のものを合わせます。
紋が付いていない場合はどんな羽織でもコートでも大丈夫です。
お化粧
着物の場合、お化粧は濃いめにするとよく合います。
お化粧が薄いと、着物に負けてしまいます。
特に口紅は赤で、濃いものの方がお顔も着物も映えます。
髪型
夜会巻きのような落ち着いた髪型がよく合います。
江戸小紋を着るということは、やや改まった場ですので、落ち着いた髪型の方が良いと思います。
紋の付いていない江戸小紋の場合でも、落ち着いた髪型の方が合うと思いますよ。
簪を付けても良いと思います。
私はいつもホットペッパービューティーで和装ヘアセットができるお店でセットして貰っています。
東京都内なら2500円ぐらいからありますよ。