紬とは
紬は普段着、すなわちカジュアルな着物です。
紬は大島紬や結城紬などが有名ですね。
普通の着物は白い糸で生地を織り、後から染めたり柄を描いたりします。
紬は最初に糸を染め、その糸で織った生地から作られたものです。
染めた糸を使って織り出しているので、着物全体に柄が出ているものが多いです。
普通の紬は堅くて丈夫ですが、大島紬は軽くて柔らかく、着心地が非常に良いです。
だから高級なのか…と勝手に納得しました(笑)
昔は普段着でしたが、合わせる帯などでは、少し改まった場にも合います。
ただ、結婚式には不釣り合いです。
半幅帯を合わせて気軽に着ることも出来ます。
軽くて柔らかいので日本舞踊のお稽古に着たいぐらいなのですが、もったいないのでやめておきます!
大島紬になんて手が届かない!という方には「大島紬調」という着物もありました
ちなみに私の大島紬はこんな感じです。お気に入りです。
シーン
紬は普段のお出掛けやお食事会などカジュアルな場に合います。
ちょっと華やかな帯を合わせれば観劇やパーティなどにもOKです。
和のお稽古事にももちろん合います。
コーディネート
着物は格を合わせて着用することが多いです。
現代では絶対に格を合わせなくてはならない、ということはありません。
しかし、基本を知っておけばアレンジもしやすいです。
長襦袢
着物と色の合うものを着用します。
襦袢に柄の入っているものもOKです。
正絹ではなく、化繊の物でも大丈夫です。
ただ、袖の長さが合っていた方が良いです。
帯
名古屋帯、洒落袋帯、半幅帯を合わせます。
いずれもあまり金銀が入っていない方がよく合います。
名古屋帯、洒落袋帯は幅が約30㎝で、長さは約3m60㎝です。
名古屋帯は手先が半分に縫われていますが、洒落袋帯は開いたままです。
半幅帯は幅が約15㎝で、長さは約3m60cmぐらいです。
名古屋帯はお太鼓結びをすることがほとんどだと思いますが、半幅帯は色々な結び方を楽しめます。
色合わせは紬の地色に合わせて、合わせてください。
もし迷ったら、着物の柄の色のうち一つを選ぶか、白や黒など定番の色ならコーディネートしやすいと思います。
帯揚げ
一部に絞りが入ったもの、または綸子、縮緬のものを合わせます。
金銀の入っていないものがよく合います。
帯締め
平打ちでも丸打ちでも、金銀の入っていないものを合わせます。
三分紐で帯留めをコーディネートしても素敵ですよ。
バッグ
エナメルや皮、布製などのバッグを合わせます。
金銀の入っていない、控えめなものがよく合います。
かごバッグなんかも良く合いますよ。
特に着物の場合は手に持つので、横長の方がキレイにまとまります。
草履
台はエナメルや皮、布製などの草履を合わせます。
かかとは5㎝前後のものを選んでください。
カジュアルな装いの場合はかかとの低い草履でも大丈夫ですが、ある程度あった方がきちんと感が出てお勧めです。
羽織/コート
小紋は羽織でもコートでも着られます。
羽織の場合、小紋調や絞りのを合わせます。
コートの場合は無地か、小紋調のものを合わせます。
お化粧
着物の場合、お化粧は濃いめにするとよく合います。
お化粧が薄いと、着物に負けてしまいます。
特に口紅は赤で、濃いものの方がお顔も着物も映えます。
髪型
夜会巻きのような落ち着いた髪型もよく合いますし、ちょっとふんわりしたアップスタイルでも合います。
個人的には、うなじを出した方がキレイに見えると思います。
簪を付けても良いと思います。
私はカジュアルなお出掛けの場合は自分で夜会巻きにしています。
でも、何かイベントがある時はいつもホットペッパービューティーで和装ヘアセットができるお店でセットして貰っています。
東京都内なら2500円ぐらいからありますよ。