涅子の着物部屋

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【TPO】お彼岸や厄年には喪服の準備とチェックを【基本のコーディネート】

喪服とは

喪服とは洋装の喪服と同じ、お葬式などで着る着物です。

色は黒で、紋は5つ紋が決まりです。

帯も黒を合わせますが、地紋入りのものが多いようです。

既婚でも未婚でも着用OKです。

 

和装の喪服はなかなか持っている方は少ないと思います。

お母さまから受け継いだ、という方ならお持ちかもしれませんね。

 

洋装の喪服でもいいですが、親族のお葬式の場合は和装の喪服を着る方も多いようです。

ですが、レンタルを利用される方がほとんどだと思います。

普段、使うものでもないし、レンタルが手軽ですよね。 

 

 

 

レンタルの場合、紋は「五三の桐」が多いです。

汎用的な紋なのだそうです。

 

もし家紋があるなら、自分の家紋で喪服を誂えたいと思う方もいると思います。

その場合はお彼岸に誂えると良いそうです。

もしくは厄年でも良いとのこと。

とはいえ、どなたかが亡くなりそう、というタイミングでなければいつでもOKだと思います。

 

誂えた後も毎年お彼岸にチェックする、と覚えておくと良い機会になります。

たまにはチェックしないと、いざという時にカビが…!なんてこともありますので。

 

ただ、誂えるとなるとお高いです。

正絹だと安くても20万円~になると思います。

中には90万円なんてものもあるみたいです。

 

個人的には正絹ではなくても、東レの生地なら正絹のような風合いでお安くできると思います。

自宅で洗えるし、とても便利です。

 

帯は中古でもたくさんありますので、中古の帯で安く済ませることもできますね。 

 

実は私もまだもっていません。

いつか誂えようとはおもいつつ、値段を見て躊躇しています。

ですが、東レの生地ならだいぶお安く済ませられそうです。

 

 

シーン

お通夜、お葬式、告別式と不祝儀の席で着用します。

 

日本舞踊では後見(黒子のようなもの)をする際でも着ることがあります。

三味線など和のお稽古事をされている方なら一般の方より使う頻度は高くなると思います。

 

袷の季節は袷で、絽の季節は絽の喪服を着用します。

単衣の季節は単衣が一番良いですが、単衣の喪服が無い場合、お彼岸を境目に絽か袷を選択するのが正解のようです。

 

 

先日、告別式に出席しました。

9月中旬でまだ暑い日だったので、絽の喪服の方もいらっしゃいました。

でも袷の喪服の方の方が多かったです。

微妙な時期の場合は教科書通りにするのが無難だと思います。

 

 

コーディネート

喪服は基本的に全て黒で統一します。

ただし、衿と足袋と長襦袢は白にします。

 

長襦袢

正絹ではなく、化繊の物でも大丈夫です。

白のものにしましょう。

 

 

喪服用の名古屋帯を合わせます。

黒色で地紋が入っているものが多いです。

 

 

帯揚げ・帯締め

喪服用の黒色のものを合わせます。

セットで売っていることが多いです。

 

 

バッグ

洋装の時と同じような黒のバッグで大丈夫です。

布製で艶の無い素材であれば問題ありません。

 

草履

草履も真っ黒のものを合わせます。

バッグとセットになっているものも多いです。

 

 

羽織/コート

真っ黒の羽織やコートであれば着られます。

ない場合は黒のショールでも大丈夫だと思います。

 

黒のショールもない場合は、普段着ているもので代用するしかないですが、会場に着く前に脱いでしまうのが良いと思います。

 

お化粧

普段、お着物の場合はお化粧は濃いめにするとよく合いますが、不祝儀の場では控えめにしましょう。

基本的に洋装と同じです。 

 

髪型

夜会巻きや低めの位置のお団子など、落ち着いた髪型がよく合います。

不祝儀の場ですので、控えめにするのが無難です。

 

自分でセットができない、という方はお店でセットしてもらうのが確実です。

 

私は特別な席では和装ヘアセットができるお店でセットして貰っています。

東京都内なら2500円ぐらいからありますよ。