雨の日に着物を着る
どうしても着物を着て行かなければならない日に雨…。
なんてことありますよね。
日本舞踊の師匠と着付け師を目指している友人に聞いた、雨の日に着物を着るコツと便利グッズをご紹介します。
できれば正絹以外で…
まず着物についてです。
できれば正絹以外の着物でお出掛けするのをお勧めします。
万が一、雨で汚れても家で洗えるので安心です。
正絹だと汚れた時にクリーニングに出さないといけません。
汚れだけならまだ良いですが、雨に濡れて生地が傷んだり、ということもあるかもしれません。
帯、帯揚げ、帯締めはあまり神経質にならなくても良いと思います。
雨コートか何か羽織ればまず濡れることはないです。
とはいえ、どうしても正絹の着物じゃないといけない時もあります。
そういう場合は雨コートを準備しましょう。
雨コートを用意しよう
正絹に着物でも、正絹以外の着物でも、できれば用意しておきたいのが雨コート。
ちなみに、雨ゴート(あまごーと)と呼ぶ場合もあります。
なぜ「ゴート」と濁るのでしょうね?
いつか調べるとして…。
雨コートを選ぶ際に大事なのが、
裄丈
身丈
の二つです。
普段着ている着物の裄丈より短いコートだと、着物をカバーできません。
なので、裄丈は1~2cm長めのものを選びましょう。
裄が長い方で、市販品だと短い…という方はご自身で誂えるか、着物の袖がコートから出ないよう、工夫した方が良いです。
私は裄丈70㎝で、普段着る着物は68~70㎝です。
なので、市販品のLサイズだと68㎝なので少し足りないです。
ですが、誂えるお金もなく、仕方なくLサイズを着ています…。
次に、身丈です。
着物の裾が隠れるぐらいの丈が理想です。
ですが、長すぎても歩きづらくなるので、着物の裾が出るか出ないかぐらいが限度だと思います。
着物自体を少し短めに着る、という手もありますが(笑)
私は身長164㎝ですが、市販品のLサイズを着ています。
雨コートの身丈は136㎝で、着物の裾が少し出るぐらいでした。
市販品だとこれ以上、長いものはあまりないので仕方ないですね。
私の雨コートはこちらです。
雨コートには二部式もあります。
身丈の合う雨コートが無い方はこちらの方がいいかもしれません。
でも、着物の裾が心配!
雨コートを着ていても、やっぱり心配ですよね。
そういう時は、着物の裾をまくっちゃいましょう。
こういった着物クリップを2つ用意します。
着物の裾と帯をこの着物クリップで止めてしまいます。
上前、下前、それぞれクリップで止めれば、歩いていてもまず外れることはありません。
飛んだり跳ねたりしたらわかりませんが(笑)
もし、クリップが無ければ帯の上に挟んでしまいましょう。
皺にならないように気を付けてください。
着物をまくってしまっても、雨コートを着ているので外からはわかりません。
ただ、風でめくれないように気を付けて歩いてくださいね。
雨の日の足元問題
雨の日は足元も準備しないといけません。
雨よけ草履は私も持っています。
この草履はウレタン製なので、雨は気にせず歩けます。
ただ、雨のカバーが足に当たって痛くなってしまうので、あまり好きではありません。
こういった商品もありますが、なんだか見た目がイマイチ。
色々と探してみたら、見た目も良いし、便利なカバーを見つけました!
こちらはオススメです!
というわけで、私は合皮の普通の草履と、草履カバーと、防水の足袋カバーで雨の日対策をしています。
草履はこちらです。
この草履は布の部分がないので、雨の日でも安心です。
雨の日対策まとめ
・雨コートを用意
・着物の裾をまくる
・雨カバーのついた草履か草履カバーを用意
または
・雨に濡れても良い草履と防水の足袋カバーを用意
突然の雨の日でも着物でお出掛けできるよう、準備しておくと良いですよ。
特に最後にオススメした草履カバーはとても便利です。